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空を見上げた。

第4章 2。



俺はそんなことを考えながら、今、自分が置かれている状況を精一杯感じるためにまぶたを閉じて深呼吸を繰り返していた。その時―

「おや?こんな場所で何をしているのかな?」
「え…あっ…ぇ…あ…」

突然聞こえてきた中性的な声に驚いて振り返った。俺は目の前の景色に夢中になりすぎて、背後の気配に気づくことができなかった。振り返ると、目の前には馬の足元が見えた。

思わず驚いて後ずさりし、恐る恐る顔を上げた。すると、馬の背中には深い緑色のマントを羽織り、メガネをかけた人物が乗っていた。その人物は馬の上から顔を覗かせ、興味深そうに俺のことを見ていた。

今朝、母さんに「一つのことに夢中になると周りが見えなくなる」と注意されたばかりなのに、早速やらかしてしまったと思い、狼狽えてしまった。

誰かに見つかって怒られるかもしれないと考えていたが、まさか本当に見つかるとは思わなかった。そのため、この場をどう切り抜けるべきか分からず、見つかった後のことを全く考えていなかった自分に呆れてしまう。

この場にルアがいれば、状況はまた違っていたかもしれない。しかし、現在は互いの居場所が分からない。

俺は何も言えず、視線を彷徨わせることしかできなかった。必死にこの場を切り抜ける方法を試行錯誤したが、考えれば考えるほど思考がまとまらず、混乱し始める。

「あぁ、怯えなくても大丈夫だよと言っても、無理だよね。よいしょっと…」

すると、目の前の人物は明るい声でそう言いながら軽やかに馬から降り、困惑し怯える俺の目線に合わせてその場にしゃがみ込んだ。

俺は彷徨わせていた視線を恐る恐る相手に向けると、眼鏡の奥の瞳と俺の瞳が合った。その視線を逸らしたいと思っているのに、どうしても逸らせない。俺は両手を握り合わせながら、言葉を探し続ける。

「まだ幼いね。迷子なのかな?ご家族は一緒ではないの?」
「あ…いや…あの…」
「あ、リヴ!やっと見つけた!いきなり走り出さないでよ!すごく探したんだから―!?」

俺が言葉に詰まっていると、突然、目の前の相手の背後からルアの声が聞こえてきた。すると、ルアは大量の汗をかき、息を切らしながら駆け寄ってきた。

「リヴ…?それは君の名前なの?この子は君のお連れ様かな?」
「あっ…いや…あの…」

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