• テキストサイズ

【WIND BREAKER】夜が明けたら【R指定】

第10章 罪悪感ってやつ②


俺の思惑通り、沙織さんは大きな目を見開いて困惑した顔を見せる。





ああ…なんて可愛いのだろう…。

その顔でそうやって俺の事だけしか考えなければいいのに。





俺は抱き締める腕の力を強めて、沙織さんに再びキスを繰り返す。





しばらくキスを堪能して、俺は顔を離すと、沙織さんを起こしてまで伝えたかった事を話し出した。





「沙織さん…俺が好きだって気が付いた?」

「……………。」

揶揄うように言う俺の顔に、沙織さんは眉間に皺を寄せる。





正直……そうなんだろうと自分でも思っている。

憎たらしいはずの目の前の男の顔が、めちゃくちゃ好きだ。

触れられている唇も腕も、うっとりする位に多幸感を与えてくれる。





激しい快楽の衝動が治って、こうして改めて梅宮くんを見ていると、そんな気持ちになった。





だけどやはり…、十亀くんの顔が思い出される。





自分が梅宮くんを好きなんじゃ無いかと思う度に、十亀くんに対して胸が痛くなってしょうがないのだ…。
/ 354ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp