【WIND BREAKER】夜が明けたら【R指定】
第10章 罪悪感ってやつ②
夕方からどの位沙織さんを抱いただろうか。
「…沙織さん…起きて……。」
俺は腕の中で寝ている沙織さんの顔に何度もキスを繰り返す。
モゾッと沙織さん体が動いて、その綺麗な真紅の色が深い目を開けた。
その目に自分が映るのを見て、俺は沙織さんの唇にキスをする。
ちゅっちゅっと何度も水気を帯びたキスを繰り返す俺に、沙織さんの顔が歪んだ。
「梅宮くん……ちょっと……。」
結局今日も気を失うまで梅宮くんに抱かれたのだ。
寝かせて貰えた時間はそんなに多く無いはずだ。
私は深夜の時間に起こされた事に嫌な顔を隠さない。
「…沙織さん…まだゴム残ってるよ…。」
流石に6個入っているゴムを全て使い切る事はできなかった。
別に今は沙織さんの体は求めていない。
自分の腕の中で気を失うまで快楽に耽った沙織さんに、俺は満足している。
そう言ったのは、ワザと沙織さんを刺激する為だった。