第10章 節分
「松本…。もう、終わりにしてもいい?」
「あ、はい。充分楽しめたし、おもしろかったのでいいですよ。」
律儀に確認してくる縁下先輩。
「よし、じゃあ、片づけるぞー。」
縁下先輩の一言で落ちた豆を拾い集める。
「なあ!見て見て!!」
ノヤさんがみんなに声をかける
「さっきから静かだなー?とは思ってたんですよね。」
「すごい!!!」
「お前は何やってんだよ!!」
落ちた豆を並べてテカチュウの顔を作っている。
それを嬉々とした表情で見せる姿は本当に子どものようだ…。
「はあ、もういい加減にしてくれ…。」
疲れ切った縁下先輩の苦悩はおそらくまだまだ続く。