第10章 節分

「せーの！」

有無を言わさず３回目のくじ引き


「げっ…。」

「はい、その顔はツッキーがオニだね？！」


しまった…と言わんばかりの顔。
普段バカにされている面々は顔を輝かせる


「うぇーい！！日頃の恨み、晴らしてやる！！」
「覚悟しろよ！月島！！！」

オニのお面をつけて
みんなの前に立つツッキー


「オニはー！そと！！福はー！うち！！」


バサッ
ぱらぱらぱら


「オニはー！そと！！福はー！うち！！」

バサッ
ぱらぱらぱら


ツッキーに向かって投げた豆は
ツッキーの手によって開かれた傘によって全て足元に落ちる


「もう！！すとっぷ！！！」
「何ですか？」
「いやいやいやいやいやいやいやいや。」

縁下先輩、突っ込みに疲れてますね？


「いや、ツッキー、傘はなしだよ！それじゃオニやっつけれないでしょ？」
「そういうルールなかったじゃん。」
「暗黙の了解ってやつだよ！！」
「知らないよ、そんなの。」

まさかのこの態度！！！
開き直り！！！