第2章 見舞いに行こう!
「え?!影山が熱で休み?!」
「インフルエンザらしい!です!」
日向の答えに
あー、ついに影山もか と一言 漏らしたのは
ノヤさんだった
ついに と言うのも
烏野高校ではインフルエンザが大流行。
クラス閉鎖や学年閉鎖になるほどだ
「っていうか、今更インフルエンザとか遅いな、影山!」
「本当ですよね、流行に乗り遅れてますよね。」
むしろ、今が流行の最盛期なのだが
男子バレー部は影山と香苗以外の部員がほぼ同時にインフルエンザを発症し
その全員が完治したところだった
「っていうか、こんな中でインフルにならない松本は最強だな」
「いやいや、田中さん。最強っていうか、予防接種しただけですけどね」
「おーい、ちょっといいか?」
大地さんが声をかけ、部員が集まる
「急なんだが、このインフルエンザの流行で今日から3日間、どの部も活動できないことになった。」
「ええー?!もう、俺たちは全員かかったのに?」
「お前らの気持ちは痛いほど分かるが、学校側の俺たちの健康面に対する配慮だ。」
でもー
と不満を口々にする部員たち
「そこで、だ!」
澤村の合図で香苗は部員ひとりひとりに紙を渡した