第8章 血液型
「日向はー。Oっぽいよね!」
「おおざっぱのOね。」
「いやいや、おばかのOかもよ?」
「お子様のOなんじゃ…?」
「おおらかのOだろ?!」
大きな声で突っ込む日向。
「いや、チビのCかも」
「あー、チビのCね。」
「Cってなんだよ!!」
「単純のTって可能性も…。」
「ありえるな…。」
「何で、お前らおれの時は総攻撃なんだよ!」
「うるさいのUかも」
「うるさいのU!わかる!!」
「なんなの?!ここは悪口大会なの?!おれいるよー!目の前に!いるよー!!」
ぴょんぴょん跳ねる日向。
本当、笑える!!
「あはは、ごめん、日向、イジるの楽しくて!」
「イジるも度が過ぎればイジメになんだからな!気をつけろよ!!」
「ごめんごめん。」
「月島、お前、心がこもってねえんだよ!」
「あははー。ごめんごめん。」
「笑顔で言えばいいって問題じゃないからな!!」
「いや、でも、おおらかで、心が広くて、みんなに優しい、そんな日向がね、みんな大好きなわけよ。」
「え?!そうなのか?!そう、そうなのかー!!!」
((((単純で助かる)))))
多分、その時、みんなの心はシンクロした。