第8章 血液型
「ぐっちはA型っぽいよね!」
「え、それはアホってこと・・?」
「いや、几帳面ってこと!」
それを聞いてほっとするぐっち。
「あー、確かに、山口って部室のロッカーとかもキレイに使ってるよな!」
おれ、きれいに使えないんだよね…という日向。
「確かに、カバンの中もいつもキレイだし。」
教科書とか大きさ揃えて入れてるの見た…という影山。
「ノヤさんとか、田中さんが脱ぎっぱなしにしてるジャージ畳んでたりするよな!!」
そういえば!と思い出したように言う日向に
「わかる!ネットしまうときもピシッと畳まないと気が済まないタイプだよな!」
と、共感する影山。
「山口、いつからお前、そんなお母さん的ポジションにいんの…?」
「え?!そんなつもりないけど…。」
「っていうか、日向と影山、ぐっちのこと見過ぎじゃない?ファンなの?」
「「ファンではねえよ!!」」
「…ストーカー…?」
「「なんでそうなる?!」」
「息、合いすぎでしょ。」
「ほんと、それな!」
ツッキーの的確な突っ込みに思わず笑ってしまった。