第7章 バレンタイン
「あ、クッキーあけてみてください!すぐ、見て欲しい!」
私の言葉にラッピングを外し、中からクッキーを取り出す。
「え?!すごいんだけど!」
「なにこれ!え!」
お互いのクッキーを見せ合い、感動する部員のみなさん。
実は、1人ずつクッキーで顔を作ったんだよね!
「めっちゃ似てる!!」
「もったいなくて食べれない・・・。」
「こんなの初めてもらったー!」
みんなが嬉しそうで何よりだ!
「ねえ、なんで僕のだけ普通の型抜きクッキーなの?」
「いや、だから、ツッキーは食べきれないかなー?と思って!特別扱い♡」
ツッキーには型抜きしたクッキーに
TSUKKI-
って文字を押したものをプレゼント!
そして安定の嫌そうな顔。
「わかった!来年はちゃんとツッキーにも作るから!」
うん。と小さく頷くツッキー。
珍しく素直で笑っちゃうな。