第7章 バレンタイン
「友チョコでももらえる翔陽が羨ましいぜ・・・。な、龍?」
「ノヤっさん、ごめん。俺も実はもらってんだ・・・」
「なんだとー?!」
「姉貴の友だちから、な・・・」
「裏切り者ー!!!!」
「いや、それも義理チョコでしょ?」
「義理だろうが、なんだろうが、チョコはチョコなんだー!!!!」
縁下先輩の言葉に大声で答えるノヤさん。
縁下先輩、呆れてるし。
「あの!ノヤさんにもちゃんとあるので!」
作ってきたクッキーをノヤさんに渡す。
「女神!!!!!ありがとー!!!!」
まるで、卒業証書のように、丁寧にクッキーを受け取る。
田中さんと縁下先輩にも渡した。
「力はチョコもらったのかよ?!」
「え、松本からしかもらってないけど?」
「なんだ!仲間じゃねーか!」
それを聞いて縁下先輩と肩を組むノヤさん。
「西谷、仲間見つけて安心するの、止めなよ?」
縁下先輩に言われ、ぐうの音も出ないノヤさん。
来年は、誰かからもらえるといいですね☆