第5章 壁ドン
「あの、ツッキー、松本さん、ごめん。俺、嶋田さんのとこ行くから。」
「あ、そっか。じゃあねー。」
「うん。また明日。・・・・・・・・・ごめん。ツッキー!!」
ぐっちは走って行ってしまった。
「最悪。」
「え、何で?」
はあ、とため息をつくツッキー。
「何で急に壁ドン?」
「なんかさ、もう、今さら聞けなくて。でも、ツッキーとぐっちなら教えてくれるかなー?って思ったんだよね。」
ふーん。
って興味なしかい。
「ねえ、教えてよ〜。やってやって!」
沈黙((((;゜Д゜)))
「もういい。諦める。違う人に聞く。」
「ちょっと待って。」
え?!
ツッキーの腕がぐっと伸び、私の前を遮る。
「な、なに?」
見上げるといつもは少し遠くにあるはずのツッキーの顔がすぐ近く。
ち、ちかい!!!!
ツッキーが1歩近づき
私が1歩下がると背中には壁。
もう下がれない私に更に1歩近づくツッキー。
「ねえ、これ何?!どういうこと?!」
私はもうパニック
「壁ドン。してみた。」
「これ?!わかった。ありがとう。」
「やめないよ?」
ニコッと笑うツッキー。
何これ、どうやって出るの?!
近い!わかんない!怖い!
「わかった。ツッキー。わかった。ありがとう。近くてドキドキしちゃうから!」
そう言うとツッキーは離れた。
「ふーん。ドキドキしたんだ。」
「するよ!!」
「松本、顔まっか!」
「むかつく!!!!」
不覚にも、ツッキーがかっこよく見えてしまった。
壁ドンすごい( º_º )