第5章 壁ドン
「「「「「お疲れ様でした!!!」」」」」
練習終了。
帰り道、気になってたことをツッキーとぐっちに聞いてみた。
「あのさ、壁ドンって何?」
「え、今さら??」
「壁ドン知らないの??」
「女の子なのに??」
なんか、ツッキーとぐっちに哀れみの目で見られた。
「女の子とか関係あるの?」
「え、あると思うけどな?」
「山口、やってあげなよ。」
「俺?!」
いやー、ちょっとー・・・と渋るぐっち。
「なんかやたらみんな言ってるじゃん。辞書引くじゃん。出ないじゃん?!っていう。」
「あー、辞書には載ってないだろうね…。」
「山口、やってあげなよ。」
だから、ムリムリ!!!と、断るぐっち。
「教えてよー!」
「俺がやるよりさ、背高いツッキーがやった方が・・・」
ぐっちがそう言うとツッキーがすごい形相でぐっちを睨んだ。
それを見ていつもの調子でツッキーに謝るぐっち。
「松本さ、日向に 『やって』 ってお願いするのが一番いいと思うよ。」
「そうなの? 」
「うん!」
なんか、珍しくすごい笑顔なんだけど。
「めんどくさいから日向に押し付けるみたいなのダメだよ!そんで、日向に聞いても知らなかったよ!」
バレたか・・・的な顔だ。それ。