第11章 心、狂わせて…
首にうなだれる様にして巻き付く理世の体をしっかりと抱きしめた悟浄。
「…いったん抜くか?」
「…やだ…」
「やだって…ガキかよ」
「違うもん…」
「…フ…まだヒクヒクしてんな、ナカ」
少しの事でびくっと体が震えるほどに敏感になっている理世の背中をツ…っと指でなぞる悟浄。
「…ァ…」
「かわいい…マジで…」
「悟浄…」
「ん?」
頬を包み込むようにして理世は悟浄に触れる。そのまま髪に指を滑らせれば珍しく理世から舌先を少しだけ出す。それに、にっと笑い応える様にぐいっと後ろ首に手を回せば引き寄せ、悟浄のそれと絡みつく。
「…ン…ハァ…ッッ」
二人の唾液が混じるものの、悟浄は漏れなく飲み干していく。
「…理世…」
「ン…ごじょぉ…」
「ハァハァ…ン…」
飽きることも無いままに何度も交わされる深いキスだった。時間すら気にすることも無く、ただ目の前にいる相手の事だけを感じている二人。
「…ッッ…ごじょ…」
「…あー、わり…」
ゆっくりと離れれば、今度はとさりとゆっくり押し倒す。
「…もっかい動いていい?」
「ん…」
そう、理世の中にいる一物はこのキスで十分な大きさと硬さを取り戻したのだ。
「…ほんっとに…えろいなぁ…」
「悟浄に…、いわれたく、ない…」
「お互い様だろ…」
「ン…」
そうして何度目かの絶頂を迎えることになるのだった。