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緋色の愛で抱いて【最遊記悟浄夢】

第39章 お使い、そして…


「…ーーーと言う事は…お使い?」

悟浄からのブレスレットをもらって、数日後。突如沙烙がやってきたかと思えば私に使いを頼んできた。

「…悪いな。頼まれてくれるか?」
「うん、別にいいけど…お店…大丈夫かな…」

そう話していれば詩氾がやってくる。

「なぁに、理世が来るまでは二人だったんだ。大丈夫さ!」
「そう?なら私二日?三日?離れることになるんだよね?」
「あぁ。恐らく二日で良いと思うが…向こうで一泊して帰ってくるみたいな感じだな」
「そっか…解った。行ってくるよ。」

そう答えて私は沙烙の頼まれごとを受けた。それは少し離れた村まで薬を届けてほしい、というものだった。
他の人物でもいいのだろうが、恐らく異変の影響を受けてしまう可能性のある妖怪であったり、女性であるのが問題なのだという。

「…異変受けたりするのも問題ありだもんね…」
「そういう事だ。」
「…で、男性陣は何かあったら離れたら力不足になるし、女性陣はそれこそ妖怪に免疫がない。よって私が適任って事?」
「多少の争いごとなら慣れてるだろ」
「…慣れてるって…言い方えぐい…」
「そういうな。ただでは行かせねぇよ」

そう言って沙烙はそっと短銃を差し出す。

「…え、要らない」
「…は?」
「撃てないし」
「持ってるだけでもいいんじゃね?」
「重たい、使えないもの持って逃げ遅れたらヤダ、なくして責任取れない」
「言い訳過ぎるだろ」

くすくすと笑いながらも沙烙はすっとしまう。
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