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緋色の愛で抱いて【最遊記悟浄夢】

第31章 嫉妬


「悟浄…お願いがあるの…」
「ん?」
「…昨日の事…忘れる位に、抱いてほしい…」
「理世…」
「たくさんキスして…たくさん…悟浄が欲し…」
「…ッ…んな事言わせちまう俺が一番だせぇな…」

とさっと優しく押し倒せば優しく唇を合わせ、さらっとかかる赤髪に理世は指を滑らせた。

「…悟浄の色で…染めてほしい…」
「仰せのままに…いくらでも満たしてやるさ…」

そうして理世の体が限界を迎えるまで、二人は長く、求めあっていった。

***

「なぁ?三蔵?」
「なんだ」
「あの二人…大丈夫かな…」
「何がだ」
「いえ、悟空の言う通りです。朝食も取らず、もう夕方ですし…」
「知らん、二人ともガキじゃねぇんだ…」
「そうかもしれませんが…」

そう話していれば悟空は空腹を訴えておやつを…と宿内の食堂に向かっていくのだった。部屋に残った三蔵と八戒は少しの沈黙の後に口火を切られ、八戒が話し出した。

「…本当に昨夜…理世の事を抱いてないんでしょうが…」
「抱いてねぇって言ってるだろうが」
「そうなんですが…だとしたら理世の事をここまで悟浄が離さないものでしょうか?」
「てめぇが俺のいう事を信じるも信じねぇも勝手だが。抱いてねぇもんは抱いてねぇんだ。一週間抱けてねぇから溜まってんだろう」
「…それだけならいいんですが…」
「たく…」
「悟浄も、少しばかり考えてる事があるみたいですし…」
「何をだ」
「いえ…このまま西に向かう中で、理世が危険にさらされたら生きた心地しないんでしょうし…」
「…なるほど、な」
「とはいえ、もう恐らく離れられない位には互いの存在が大きくなりすぎていると言いますか…」
「だろうな」
「三蔵はどうするべきだと思いますか?」
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