第21章 スキを形にして
♢ side 理世 ♢
悟浄の姿を見つけて、笑い合っている隣の女性…
そんな二人の姿を見た途端に心が押しつぶされそうになった…
その女性は昼間に食事をした先に星見祭りを紹介してくれたあの娘だった…
胸も大きくて…腰もきゅっと細くて…細い首と色白の肌…きれいにまとめ上げられた柔らかいウェーブの髪…
全部が自分自身と大きく変わっていて、明るく笑う表情もすごくかわいく見える…
そうだよね…今の私じゃ…あの子にはかなわないかもしれない…でも…それでも…悟浄の横に居たい…気付いた時には声をかけていた。
「…あの…!」
不機嫌そうな女性…さっきまでのかわいい笑顔はどことなく消えかけていた。悟浄の顔も驚いている…そりゃそうか…当然だ…
そこから何を言っていたのか…何を言われているのか…
何を…・・言いたいのか…
それすら頭の芯がジンジンしてわからなくなっている。それでも悟浄の横に居たいから…わがままだけど…悟浄的にはこんなの望んでないかもしれないけど…ホテルに行くっていうのをやめてと止めていた自分にですら、わがまますぎて嫌気がする。
「…あー、わり…」
そう悟浄に言われた。自分に言われた…そう思っていたのに…
するりと腕を絡めていた女性の腕を離し、私に背中を向けて女性に話し出している。
「…喧嘩してむしゃくしゃして声かけたんだ」
喧嘩なんて…してないじゃない…私たち…
「悪いな。春蘭」
そうして悪いと謝る後に続いた名前は私の名前じゃなくて、その『女性』の名前だった。
「…で?」
そこから悟浄の追及は止まらない。だけど…どういっていいかわからない。向き合ってくれるその顔があると…
好きだって…口走りそうになる…