第8章 嫉妬心
今日は、本当にどうしたのだろうか。
自分が自分じゃないように感じる。
今なら、野木に何されてもいい。
そう、思った。
ゆっくりと、野木のが俺に入ってくる。
「はっ…ぁ…」
恥ずかしくて、手で顔を覆い隠す。
「顔、見せて」
「ん…や、だ…」
ゆっくりと、でも確かに中に入ってくる感触が伝わってきて、変な感じがする。
そして全部が入った時、野木は嬉しそうに笑った。
「お前、今日はやけに素直だな」
「分かんない、そんなこと……ぅあっ」
動き出し、俺の中をかきまわす。
その動きが段々激しくなっていき、我慢しきれなくなる。
「の、ぎっ…も、俺…」
そう言ったとき、ふと野木の動きが止まった。
「ん…野木?」
「貴夜、俺のこと名前で呼んで」
唖然とする。
それは人を寸止めにしてまで言うことか?
「言わなきゃイかせないよ」
意地悪そうに笑う野木。
くそ、あの時のまだ諦めてなかったのかよ。
でも、もう俺は限界。
言わなくてはならない状況だ。
俺は顔を背け、小さく「隼人」と呟いた。
「えぇ?聞こえない」
絶対聞こえてる!
こいつのこの顔がそうであることを物語っている。
俺は真っ赤であろう顔を隠した。
「は、やと…」
「ちゃんと目見て言って」
こいつ…!
俺はもう半分やけくそで叫んだ。
「隼人!」