第5章 初めて 2
「俺はお前とは死んでもヤらない。辛いんだったら1人でしろよ」
俺は紐をほどこうと腕を動かす。
だがきつく縛ってあるためなかなか緩まない。
「好きな奴目の前にして、1人でやってられっか」
そう呟いたが、俺には聞こえなかった。
そして、奴の目が怪しく光っているのも、気づくよしもなく。
「ん、ほどけな…うわっ!?」
突然、足を持ち上げられ、開かされた。
「お前、何して…」
「貴夜に拒否権ないって、分かってるよな」
そう言いながら、野木は俺の中に指を入れた。
「ひ…ん!」
その指はすんなと入っていき、そして中で動き始めた。
「うぁ…やだ…ぁ…っ」
容赦なく動き、指を追加していく。
どろどろと蜜が溢れてくる。
そのせいでスムーズに指を動かされた。
「も、やだ、抜いて…ぁ!」
「嫌じゃないくせに」
さっきよりも激しく動かされ、ビクビクと体が跳ね上がる。
「んぁ、は、またイ…!」
「イけよ。はは、その顔最高」
最早我慢などと言うのは無意味で、全て、奴に委ねていた。
そして俺は、2回目の絶頂を迎えた。