• テキストサイズ

ツンデレ王子と腹黒王子

第3章 ばれた


放課後、ほとんどの生徒が部活に行くなか、俺は1人帰宅。

幼稚園へと、足を運んだ。




「貴夜兄!」


幼稚園につくと、先生と一緒に姫果が出てきた。

姫果は俺に駆け寄り抱きつく。


「いつもありがとうございます、先生」

「いえいえ。姫果くん、1時間ぐらい前から、『貴夜兄まだなの?』って言っててねぇ。本当に貴夜くんの事が大好きなのね」


くすくすと笑う先生。

俺は姫果を撫でながら先生に笑いかけた。


「俺も、姫果好きですよ」


それからもう一度お礼を言い、幼稚園を後にした。

姫果と手を繋ぎ家に向かっている道中。


「貴夜兄、後ろから誰かついてきてるよ」


などと言い出した。

だが振り向いても誰もいない。


「気のせいだよ」


と言って笑ったが、嫌な予感が俺の中に渦巻いた。

何か起こるような気がする。

俺は夕暮れ時の空を見上げ、何もないことを願い目を瞑った。
/ 132ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp