第12章 番外編【貴夜に出会うまで】
それからやっと貴夜を落として自分のモノにした。
ツンデレだから、ちょっと面倒臭いところもあるけど、照れた時の顔が最高に可愛いから問題ない。
「貴夜、今日バイト休みだろ。家に来ないか?」
「断る」
こんな感じで即答されるけど、愛されているのは分かる。
でもここ最近ヤらせてくれてないから少し不満だ。
「貴夜ー」
抱きつこうとするがそれを阻止される。
「やめろ。てか、学校でこんな話するのやめろって言ったよな」
何でそんな意識するのかな。
うちのクラスで男と付き合ってる奴は大半だぞ。
こいつのガードの固さは異常すぎる。
「はぁ…じゃあ代わりに晴誘うわ」
「え…」
晴の名前を出した時、明らかに貴夜は戸惑いの色を見せた。
よし、行ける…。
「晴とお泊まり久し振りで楽しみだなー。夜は何しようかなー」
夜を強調して言うと、貴夜は焦った顔をした。
「分かった、行くよ!」
少し頬を赤らめながら言う貴夜は、本当に可愛かった。
「だからさ…」
悶えてる俺の袖を軽く掴む。
「杉山は誘わないで、くれ…」
何だ、こいつ。
何なんだこの天使は!
あぁ、家来たら絶対抱く。
「当たり前だ」
今日はどうやって襲おうか。
やっぱ風呂かな。
あぁでも普通にベッドもいいかも…。
なんて妄想するだけで幸せだ。