【第一章】世界の支配者篇 〜定められしサークリファイス〜
第14章 華麗なる幕引きを
「あ、あの……如月さんは?」
敦は香織が姿を現さないことに心配をする。
「おかしいね、そろそろ戻って来てもいい頃なのに」
敦の影から香織が現れた。
「き、如月さん!?」
突然自分の影から現れた香織に敦は驚く。
「敦君!無事で良かった!!‥‥って芥川君?」
香織は倒れている芥川を見る。
「大丈夫なの?」
「ま、大丈夫だろう」
後ろから声が聞こえた香織は振り返る。
「太宰君!と、社長!」
「怪我はないかい?」
「うん」
怪我の有無を聞かれた香織は大丈夫だと頷く。
「よく頑張った」
福沢は香織の頭を撫でる。
こうして、ヨコハマを巻き込んだ巨大な異能力戦争は幕を閉じた。