【第一章】世界の支配者篇 〜定められしサークリファイス〜
第14章 華麗なる幕引きを
香織と分かれたディアナは廊下を歩いていると血相を変えた組合の構成員が話し掛けてくる。
「ディアナ様、侵入者が入り込んでいます!」
「そのようだね」
構成員がディアナに報告をして、指示を仰ぐ。
「見つけ次第、排除したほうがいいですか?」
「嗚呼、その必要はないよ。排除されるのは君だから」
「え?」
構成員が口を開こうとするが身体が溶け始め、やがて液体になった。
「うわぁ、結構グロテスクなものになってる。この異能、どうにかならないかな?」
液体を見ながら引いていると電話が鳴った。
応答ボタンを押して、電話に出る。
「もしもし〜?ダディ〜?」
「うん、言う通りにウイルス仕込んだよ」
「あっ、そうそう。さっきダディがご執心の如月香織に会ったよ」
「まぁ、一言言えば『甘やかされて育った女の子』って感じ」