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【第一章】世界の支配者篇 〜定められしサークリファイス〜

第6章 災いを呼ぶ者に終焉を






「方法ならある。ボクの異能があれば倒せるかも」

「それを最初に言ってよ!」

「でも、汚濁より代償が結構重いからそんなにポンポン使えるものじゃない」

「代償って‥‥?」

「ボクという存在が消える。しばらくね」

「つまり長い間、眠りにつくってことかい?」

太宰の言葉に唯斗が頷く。

「そんなの!」

「今のところこれしかない。二度と会えないわけじゃないし気楽に行こう、香織」

「でも‥‥」

「大丈夫だからさ」

香織に安心させるように言い、唯斗はErrorに立ち向かう。

「さてと、MVPはボクかな?」

鎌の持ち手に唯斗は力を込める。
彼の周りには地面から黒いドロドロしたようなものが出て来て、ゆらゆらと舞っている。

「異能力・影うつし、死への誘い《デットインヴァイト》!」

唯斗が鎌を振り落とすのと同時に大きな黒い斬撃のようなものがErrorに当たる。
その衝撃で建物のあちこちが崩れ、Errorが下敷きになる。
太宰と香織は中也を連れて外に出た。

「お、終わった?」

咳き込みながら香織は崩れた体育館を見る。

「そのようだね」

唯斗は香織の前に現れ、一つの紙切れを渡す。

「はい、これ」

渡された紙切れを見るとそこには亜鬼薬についてだった。
深く読み込むとなんとErrorを人間に戻す方法が書かれていた。



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