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【第一章】世界の支配者篇 〜定められしサークリファイス〜

第25章 悲劇なる日曜日






「こ‥‥れは、起動釦?僕が‥‥押してる?」

突入したはずなのに何で頭巾の人物に成り代わっているのか分からない。
状況の判断が追いつかなかった。

「ようこそ」

「お前‥‥は、犯人の‥‥何故、お前が縛られている!?」

目の前には上半身を鎖鋸 に巻きつけられ、椅子に座っているゴーゴリがいた。

「君達探偵社は正義の化身だ。正直‥‥その輝きに惹かれるよ。一方、『天人五衰』の計画は邪悪そのものだ。だが‥‥だからこそ荷担する価値がある」

「これは地獄だ!道徳という生得的洗脳からの!!僕は幸福より、魂の自由を選ぶ!!聞け、我が自由意思の絶叫を」

すぅ息を吸ってから一拍おいてゴーゴリが叫び出す。

「嫌だ!!死にたくない!助けてください!!斗南先生っ!!ぎゃぁぁぁぁぁ!!痛い痛い痛い!!!助けて助けて先生!で、電話で!助けを!犯人の正体を!!」

『私だ!全部隊を突入させよ!犯人の正体が分かった!!』

「大尉!電戦班から情報です!秘密会議の議題は『武装探偵社の有罪性を告発する会議』だったと!」

「だから会議を襲ったのか!凡て繋がった!『天人五衰』は政府に近しい組織という噂は逆だったのだ!『勲章』により、政府中枢に食い込んだからこそ連中は犯行を開始した!」

『そうだ!犯行をこの目で目撃した!秘書もやられた!犯人の名は−−−」

『『天人五衰』の正体は武装探偵社だ!!』





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