【第一章】世界の支配者篇 〜定められしサークリファイス〜
第25章 悲劇なる日曜日
「この人!!」
映っているのは椅子に座らされている人質とその背後に頭巾を被った5人。
真ん中にはシルクハットを被った後ろ髪を三編みにした白髪の男性が机の上に足を組んで座っている。
天人五衰
ニコライ・ゴーゴリ
異能力---外套
「知っているのか?」
「共食いの時にいました」
(この件、フェージャが絡んでいそう)
「ハァイ!めちゃくちゃご機嫌よう!探偵社の諸君!君達に『四つ』情報を伝える!」
「一つ目!政府の偉い人達を楽しい機会で拘束した!鎖鋸を使った人体切断ショウだ!ひ〜!時間が来れば二等分!この状態で着席はさぞ痛かろうね!」
「『不楽本座』か!」
「二つ目、探偵社以外の人間が踏み込めば即座に鎖鋸を起動させる。何故ならこれは君達を試す場だからね!軍警や市警との連絡・連携も勿論禁止だ!」
「三つ目、鎖鋸の起動は十八時丁度!」
「そして四つ目!やばいこれ今気付いたけど別に四つもない!うわ、えっ、これどうしよ、お前何かない?」
ゴーゴリが白頭巾を被っている人に聞くが頭巾の人物が首を横に振る。
「うおええええ!放送事故だ、これ!カメラ止めてカメラ!」
ブツリと映像が切られ、画面が暗くなる。
「人質の死まであと30分です!」
時計を見た香織が大きな声を出す。
国木田は社員に指示を出す。
「如月、お前はこの建物の構造を調べてくれ、俺達は現場に行く」
「はい!」
香織はパソコンを開いて作業に取り掛かる。