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【第一章】世界の支配者篇 〜定められしサークリファイス〜

第23章 魔法使いの生還





「爆弾実験かなんか知らねぇが、建物の修繕費やら備品費やらがえぐいことになっとるんよ。ただでさえ共食いの件で建物が一部崩壊しとるのに仕事増やさないでもらえますかね、お宅の教育どうなっとるんや」

美鈴の言葉を付け足すかのように青色の髪をした男性が関西弁で話す。




元太宰幹部直属部隊【政治部隊】
準幹部候補・川端康成
異能力---花のワルツ


人員管理や経済管理と言ったデスクワークの仕事をする機関。
元々政治部隊は太宰直属の部隊だったが彼が抜けてしまったため、中也が管理をしている。



「星野、梶井の管理を徹底してほしいっす」

「えっ、私?そこは美鈴が筋かと」

「はぁ!?そもそも技術開発部隊が起こした問題に梶井がご主人の部下だから秘書である私がやれと?責任転嫁にも程があると思うけど?」

「大体、政治部隊が梶井を寄越してきたのが悪い」

「欲しいと言ったのはお宅だと記憶しているのだが?」

「まさかあんな人だと思わないじゃない!」

喧嘩になりそうなところで島崎が止めに入る。

「どちらでもいいっすからどうにかしてくれっす!」

場所も場所なので三人はすぐに黙った。
状況を見ていた川端が思ったことを言う。

「太宰幹部と中原幹部の喧嘩を見てる気分やな、新双黒の誕生か?」

「それは違うっす、新双黒はそこにいる芥川と人虎っす」

「なんか話がずれてない?」

ゴホンと島崎が咳払いをしてから話を戻す。



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