【第一章】世界の支配者篇 〜定められしサークリファイス〜
第23章 魔法使いの生還
「じゃあ次、川端の方はどうっすか?」
「俺のほうは爆発の後処理や、ただでさえ人手が足りねぇのに残業する羽目になった」
◆ ◆ ◆
「はぁ、今日も残業」
「モン◯ター買って来ないと」
「カフェイン求む」
構成員の目が死んでいて、中には濃い隈が出て来ている人までいた。
「お前、何徹目?」
「五徹目過ぎた辺りから数えるのやめたw」
「お前等、これ飲め」
川端がどさりとレジ袋に入ったものを机の上に置いた。
一人の構成員が袋の中を除くとフリーズした。
「……」
「おい、どうした?」
「川端隊長の差し入れは何だ?」
後から複数の構成員が袋の中を除くと大量のモン◯ターがあった。
「「「………」」」
「お優しい隊長からの差し入れや、有り難く受け取れ」
差し入れという名の残業をやれと圧をかけている気がする。
いや、絶対そうだ。
構成員達の顔が更に死んでいるように見える。