【第一章】世界の支配者篇 〜定められしサークリファイス〜
第20章 探偵社、マフィア、そして鼠
美鈴はディアナに向けて蹴りを入れるがディアナは腕でガードする。
異能で炎の弾幕を無数作ったディアナは美鈴と香織に向けて放つ。
「『桜花爛漫・守護天華』」
桜で攻撃を防御して、美鈴は自分自身と香織を守る。
「え、何で」
香織は美鈴が自分を守ってくれたことに困惑する。
「一時休戦するわよ」
「さ〜て泣く子も黙るマフィアのエース、『峻厳の女帝』様は私の作った物質を突破できるかな?」
「舐めるんじゃないわよ、『異質姫』」
美鈴は桜の花びらをディアナに襲わせる。
ディアナは炎で焼き払い、香織は死角に移動して銃で美鈴を援護する。
銃弾はディアナに届く前に彼女の異能で液体にされて地面に落ちる。
「あの異能、何なの」
物質系の異能なのは分かるが原理が分からず打つ手がない。
ディアナと美鈴が戦っている姿を見ながら香織は何か策はないかと考える。
「貰ったぁ!」
隙を突いた美鈴がディアナの身体を殴る。
魔女っぽい服装をしているのにやることは物理攻撃。
吹き飛ばされたディアナは壁に打ち付けられるも立ち上がる。
そして、このまま攻撃に入るのかと思いきやディアナは立っているだけで動こうとしない。