【第一章】世界の支配者篇 〜定められしサークリファイス〜
第17章 初デートは温泉旅行!
【泥酔女】
「香織さん、そろそろ部屋へ戻って寝た方が−−」
「寝るんなんざまだ早い!」
お酒をコップに入れてゴクゴクと飲む。
香織は立ち上がり、条野に近付く。
「香織さん?」
ドサッと音を立て、香織は条野を押し倒す。
「じょーのくん」
「な、何ですか?」
「何でそんなにかっこいいの?」
「はい?」
「彼女いないし、警察みたいな職業だし、ボンボンだし、太宰君とは違って自殺癖がないし」
「太宰君とは?」
「太宰君はいつも余裕そうで、すぐ心中したがるし、た偶に意地悪!でも−−嫌いなれない!!」
「黒いコート着ててかっこよかったけど別のコート着てもかっこいいし何なの!?そして−−」
太宰という男性について熱く語る香織の話を聞く条野であった。