【第一章】世界の支配者篇 〜定められしサークリファイス〜
第17章 初デートは温泉旅行!
「ただいま〜」
次の日、香織はたくさんのお土産の袋を手に持って行った。
「おかえりなさい!如月さん!」
それぞれ香織は探偵社員達にお土産を渡していると太宰が姿を現す。
「香織!あの男は何だい!?」
「はい?」
ガッチリと香織の両肩を掴んだ太宰に香織は怯む。
「まさか一緒の部屋で寝たとは言わないだろうね!?」
「いや、一緒の部屋で‥‥」
香織は言葉を詰まらせる。
(寝落ちした私を部屋に送ってくれたと思うし一緒に寝ては無いか)
「寝てないよ」
「今の間は何だい!?」
「おー香織、帰って来たのかい?」
「あっ、与謝野さん。何で太宰君がこうなってるんですか?」
香織は部屋に入ってきたばかりの与謝野に聞く。
「それはあんたが太宰をこんな風にしたんだろ」
「‥‥もしかして太宰君も温泉旅行に行きたかったの?」
与謝野の言葉を察したのか香織は太宰に聞く。
「そうだとも!私を置いて酷いじゃないか!」
(うわ、めんどくさ)
「行く機会があったら一緒に行こう」
香織がそう言うと太宰は目を輝かせる。