【第一章】世界の支配者篇 〜定められしサークリファイス〜
第17章 初デートは温泉旅行!
「今日は休み?」
香織は条野の隣に座る。
「はい、貴女も?」
香織は条野の言葉に頷く。
(そうだ!条野君なら‥‥)
「条野君、温泉とか好き?」
「温泉ですか?まぁ、嫌いではないですね」
「良かった。それならはい、これ」
香織は条野にチケット2枚を渡す。
「何ですか?これ」
「さっきショッピングモールで抽選やって当たったやつ。私、一緒に行く相手いないから良かったら条野君に」
苦笑いしながら条野に言うと条野は次にとんでもない言葉を発する。
「それなら私と行きませんか?」
「・・・」
条野の言葉に香織はフリーズする。
「えぇぇ!?」
「そんなに驚くことですか?」
「だって、私より彼女と行ったほうがいいと思う!いたらの話だけど」
「いませんね」
この事実に香織は驚愕する。
(猟犬って探偵社より絶対給料が高い。それに顔はそれなりに整っているのに彼女いないんだ)
「香織さんは私と行きたくないのですか?」
「いや、そんなことは無いけど」
「では、決まりですね。私の休みが決まったまた連絡します」
「は、はい」
(これってもしや、人生初のデートなのでは!?)