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【第一章】世界の支配者篇 〜定められしサークリファイス〜

第16章 DEAD APPLE






(この流れだと唯斗に襲われるってこと?)

拳銃で唯斗を倒せるか怪しい。

(そもそも私に出来ることって何?)

思った疑問に思わず走っている足を止める。
異能が使えない自分に出来ることは限られている。

(異能が全てじゃないのは分かる。でも‥‥)

フィッツジェラルドの言葉が脳に過る。

(私の何かが異能を使うことを拒んでいる)

自分のことなのに分からない。
ギュと片手を胸元の前に握る。

「ぐ‥‥!!」

誰かが苦しむ声が聞こえてくる。
視線を向けるとそこには自分の異能に首を締められている谷崎の姿があった。

「谷崎君!」

拳銃を取り出して異能の気をそらそうと地面に向かって撃つ。
異能は谷崎の首を締めいた手を離して姿を消す。

「大丈夫?」

香織は谷崎に駆け寄る。

「如月さん!逃げて下さい!!」

「谷崎君が襲われてるのに−−」

「危ない!」

谷崎が香織の身体を押し倒して攻撃を免れる。

「谷崎君!」

香織の代わりに攻撃を受けた谷崎は身体こと投げ出される。
香織が異能に向けて拳銃を撃っても、当たりはするがすぐ消えてしまう。



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