• テキストサイズ

凜恋心【最遊記】

第54章 あなたの愛で繋いで


雅が八戒に連れられて広間に行く様子を遠くから見ていた怜音は三蔵の部屋に向かっていった。

「失礼します」
「入って良いとは言っていないはずだが?」
「どうしても話がしたくて」
「俺にはない」
「……なんでそんな…冷たいの?」
「言っただろうが。女に興味はない」
「…嘘ばっかり…」

そういうとスルッ…と服を脱ぎ出した怜音。

「何をしている」
「女に興味ないなんて嘘…私知ってるの…」
「…あぁ、そういや昨夜覗いてたな。悪趣味すぎて反吐が出る」
「……三蔵さん…」

そう呟くと目の前にまで歩みより、下着姿のまま首に巻き付いた。

「退け」
「いや……」
「…マジで殺すぞ」
「殺すことなんて出来ないくせに…」
「……」
「あの子も了承してくれた。それに今頃はお仲間の方とイイコトしてるのかも知れない…
「うるせえよ」
「…私の全部…あげる…」

そう言うとゆっくりと離れ、肩に触れたまま三蔵の唇に自身のそれを押し当てた怜音。その時だった。ゆっくりと部屋の扉が開き、雅が戻ってきた。そう、八戒に促されてようやくの思いで部屋に戻ってきたのだった。

「あの、さんぞ……ッ…」
「出ていって?」
「…ッッ…ぃや!!」

そう言うと同時に雅は三蔵から怜音を剥がす様に間に割って入った。

「…って……出ていって!!」
/ 402ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp