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凜恋心【最遊記】

第52章 純白の花嫁(前編)


♢ side三蔵&雅 ♢

パーティーを終え、入浴も皆終えた後、それぞれの部屋に戻っていく。それからしばらくして雅の部屋に訪問者がやってきた。

「入るぞ?」
「ちょっ…!いきなりって…」
「なにか不味かったか?」
「そんなことは…無い…けど…」

そう答える雅の前に三蔵はやってくるとそっと抱き寄せた。

「…三蔵…」

そう名前を呼ぶとゆっくりと背中に腕を回す雅。互いの鼓動が重なりあう…

「…俺にとっちゃクリスマスだから…なんて事にこだわってるわけでもねぇが…」
「なに?」
「言っておくが、俺もプレゼントなんざ用意してねぇからな」
「十分だよ、こうして夜に部屋に来てくれたってことは、一緒に過ごしてくれるんでしょ?」
「…フン…」
「そんな悪態吐いても…ン……」

顔をあげた雅に、ちょうどいいと言わんばかりに三蔵は唇を重ねる。ゆっくりと唇を開ける雅のそれに割り込み、三蔵の舌はゆっくりと絡み付く…

クチュ…チュ……・・チュク…

唾液の混じり合う音が深々と雪の降る夜に響いていた。

「…ン…フゥ…さんぞ…」
「…」
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