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凜恋心【最遊記】

第52章 純白の花嫁(前編)


「ねぇ…八戒…」
「なんでしょう?」
「幸せそうだね…花嫁さん」
「そうですね」
「あ…さっきの!三蔵には内緒にしててね?」
「?何の事ですか?」
「ほら、いいなっていったの…」
「あぁ…解りました。」

小さく笑い八戒は了承した。しかし、夕食にと三蔵を迎えに行き、食事処での事。

「…そういえば三蔵?」
「なんだ…」
「今日昼間にここの街に教会がありましてね?そこで結婚式していたんですよ」
「…で?」
「いえ、それだけです」
「そうそう!めっちゃくちゃ花嫁さんきれいだった!」
「ありゃ、雅も似合うだろうなぁ…」
「ほら、想像なんてしてると三蔵に殺されますよ?悟浄」
「はははー…」
「でもさ!いつかは雅と三蔵もするのか?」
「そんないつかの事は約束できん」
「……ですよねー…」
「あぁあ…雅しょげてますよ?」
「しょげてないもん、明らかに三蔵のいいそうなことだし…」
「強くなったねぇ…雅チャン」
「そりゃ…それなりに…」

そう話していた。悟空達と笑いながら食べている雅。そんな姿をじっとみている三蔵に、八戒は声をかけた。

「いつかはできない…ですか?」
「フン…そりゃ、明日にでも下手したら失う命の俺らは不確かな約束なんざできねぇだろうが…」
「そうですね…」
「…解ってて聞くな」
「じゃぁ、あの指輪、いつ渡すんですか?」
「…ッッ…」
「あれ…僕の思い過ごしでしょうか…折角作ったのに?」
「誰にもいってないだろうな…」
「えぇ、白竜以外には」
「…ッチ」
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