第50章 少し遅れたプレゼント…
「言っておくが…止められると思うなよ?」
「…三蔵で…一杯にして?」
「……ここでも煽る気かよ…」
噛みつくように唇を重ね、服の中に手を入れる。パチンとブラのホックを外された雅は一気に身捩いた。
「…さんぞ…ッ…」
「こういうの、着けるようになったか……」
「…だって…ッ」
「ま、俺にとってはあっても無くてもどうせとっちまうけど…」
「…もぉ……」
そうして腕をほどき、ベッドに座る三蔵。
「来いよ」
「……ッッ」
いつもなら抱き上げて連れていかれるベッド。今日に限って三蔵は連れていかず自分から来いと言っていた。
「…三蔵…」
そう小さく名前を呼ぶときゅっと巻き付いた。そのまま押し倒すと唇を重ねる。膝丈のスカートも気付けば上に上がっている。両足の間には三蔵の足が入り込み、逃げ場が無い。
「……三蔵…」
「なんだ…」
「好き……」
「知ってる」
そういうと体に顔を埋めた。服はたくしあげられ、露になった肌を撫で上げながら、そっとキスを落としていく。
「ま…って…三蔵…」
「言ったはずだ…待たんと……」
「お願い…」
「断る…」
「部屋の…鍵…」
そのひと言で三蔵の動きはピタリと止まる。
「……チ」
軽く舌打ちするとベッドから降り、扉の前行くとかちゃっと閉め、再度戻ってくる。
「次から入ったら鍵かってこい…」
「…解った…」
「にしても…」
「何?」
「…フ…いや…」
そう言うとそっと体を重ねる。
「ね…三蔵…何?」
「…いや?こんな夕方からって…俺もあのバカの事言えねえなって…」
「……じゃぁ、止める?」
「どの口が言ってんだ…」