第48章 優しいバースディ
「…おい、何しに来た」
「…は……八戒が……忘れ物って……」
「その八戒はどこに居る」
「宿の…外…」
ツカツカと部屋を出る三蔵。
「てめえも来い!!」
そう言って悟空を連れ出す。
「おい…八戒…」
「あ…三蔵…」
「何してんだ、てめえら」
「…すみません。止めたんですが…聞こえる前に…」
「そんなのはどうでもいい」
「まさか…三蔵、お前……こんな昼間っから…?」
「それで忘れものってなんだ」
「いえ、ですからあったんですよ…」
「で、てめえは何しに来た悟空」
「…だって…!呼んだか?八戒」
「えぇ、一応…」
「……マジ?」
「えぇ、マジです」
「……つまりはお前達の勘違いだったって訳か?」
「…すみません…お邪魔してしまって…」
「ハァ…」
三蔵はゆっくりと背中を向けて部屋に戻っていく。
「もしかして…すっげぇ邪魔しちゃったかも知んない…俺」
「…マジ?」
「だって…雅……」
「雅がどうしたんですか……?」
「…いや、やっぱいい!!俺…見間違えたかも知れないし…」
「…あーー、多分見間違えじゃねえわ」
「…本当に困りましたね…ハァ…」
「てか、昼間っからヤってる方もどうかじゃねえ?」
「でも、今じゃないと、ほら。今回は僕も一緒ですし…」
「……まぁ、そういわれちゃうとなぁ…」
「でもさ!俺達でパーティー準備してさ!」
「…そうですね」
そう話して居た。
一方の雅は恥ずかしさのあまりにシーツから出てこれなくなっていた。