第48章 優しいバースディ
「…ン…」
「やっぱこれ…短けえよ…」
そういうとふわりと抱き上げた三蔵。ベッドに下ろすとそっと唇を重ねた。
「…ン…」
「舌…出せ」
「…でも…」
「良いから…」
そういわれ、ゆっくりと舌先を出す雅。くっと吸い上げられ、絡め取られた。
酸素を求める間もなく唇は離れることはない。
クチュ……チュ…チュク……
唾液の混じる音が厭らしくも部屋に響く。そのままふっと離れるととろんとした目で見上げている雅。
「三蔵…ぉ」
「なんだ」
「……フフ…もっと…」
「…ッ…欲しがるな…」
そう言いぐいっと抱き寄せると座らせ、唇を重ねる。てはゆっくりと背中のファスナーにかかり、ジッとおろしていく。
「三蔵……」
パサッと袖から腕を出し、脱がしていく。
「隠さなくて良い…」
「だって」
「…手、退けろ」
「……ッッ…」
「…きれいだ」
そう言われ慣れないことを不意に言われた雅。ゆっくりと取り払われた手も三蔵の腕に絡め、きゅっとつかむ。
「…三蔵…」
「ん?」
「…焦らさ…ないで…」
「ほぅ…?何も焦らしてるつもりはねえんだがな…」
「さ…んぞ…」
ゆっくりと下腹部に移動していく三蔵の手に雅はピクリと反応する。
「…ッッ…三蔵…ぉ」
そんな時だ。バタバタと音が鳴る。
「三蔵!!」
バンっと扉を開ける悟空。
「……ッッ?!?!?」
「あ……えっと……」
「…チッ…」
シーツをかき寄せる雅。明らかに不機嫌な三蔵。法衣を脱いだままツカツカと悟空のもとに向かう。