第45章 疑惑
一方その頃…
「でも珍しいですね、三蔵が僕を連れ出すなんて…」
「道を聞きたいだけだ。」
「それで?どこまでの道ですか?」
「この街に彫金場があると聞いてな。」
「彫金…ですか?」
「…おかしいか?」
「いえ……」
思いがけない返事に八戒は少し驚いていた。それでもあっちこっちと探しつつも無事にたどり着いた。
「じゃぁ、僕はここで…」
「あぁ、助かった。」
そうして別れていく。外から若干中が見えるとはいえ、少しみていると女性が三蔵を迎え出る。
「僕案内したの…ここ……彫金場…ですよね?」
看板を二度見し、うんうん頷いて戻っていった。
そんな中、雅は悟浄と出掛けようとしたときだ。
「あっれ?二人ともどこか行くの?」
「うん。悟空は?」
「俺はぁぁぁ白竜と遊んでる!」
「そっか……!じゃぁ、行ってくるね?」
「おう!」
そうして二人で出掛けた。クスクスと笑いながら雅は少しはにかみながら悟浄を見上げた。
「どうした?」
「ううん?こぉんなイケメンと最近良く二人ででかけるなぁって思って」
「何、三蔵から俺にするか?」
「夢は寝てからのがいい夢見られるよ?悟浄」
「そういうとこ三蔵にほんっっと良く似てきたな」
「…そう?」
「照れんな、褒めてねえよ」
「むぅ……」
「クスクス…で?どこか行きたいとこあんの?」
「明日八戒と服買いに行く時にすぐ行けるように…下見?」
「はいはい」
そうして二人は色々な店を見ていった。そんなときだ。