第33章 悟浄の個別教室
八戒と悟空の誕生日会も終わり、少し時間も過ぎた頃、雅は悟浄の袖を引っ張った。
「ね、悟浄?」
「ん?何、どうした」
「ちょっと相談……」
「ん?何?」
「ここじゃ……ちょっと…」
そう言いながら俯く雅を見て悟浄は、よっと腰をあげた。
「出るか?」
そう促して雅を連れて部屋を後にする。
「なんだ?連れションか?」
「良いんですか?三蔵。」
「フン…雅が誘ってんだ。それにあのバカもそうそう変な気は起こさねえだろうし」
「それもそうですね」
くすくすと笑っている二人。悟空は白竜と一緒に戯れていた。
その頃、廊下に出て行った悟浄と雅…
「…で?三蔵に聞かれたくない相談って何?」
「え……?」
「いつもならあんなこと言わないだろ?」
「……ばれてた…」
「クスクス…で?何?」
「あの…こんな事聞けるの悟浄しかいなくて……」
「んー?」
「その……」
なかなか言葉にして言えない雅。そんな相手の言葉をじっと待つ悟浄。
「男の人って……」
「ん?」
「男の人って……その…どうしたら……えっと……」
「何?」
「悦んでくれるの…?」
「……えーっと…雅?」
思いがけない雅からの言葉を聞いた悟浄は呆気に取られていた。