第27章 安らぎのパープル
「それに、俺の目と同じ色だからって何の意味がある」
「それは知りませんよ、僕は雅じゃないんですから…」
そう平然と答えた八戒。それでも楽しそうなな雅の姿を見て、『平和ですねぇ』と答えていた。
色々見て回り、それぞれほしいものを三蔵に頼んでは買っていく。三蔵と悟浄はそれぞれたばこ、悟空は大量の肉まん、八戒はこれと言ってなく無理に買うことも無いと判断した。
「さて、あとは雅か?何か欲しいの無いの?」
「んーー……これと言ってなかった!」
「そうなの?」
「皆で楽しく見れたし!それで十分!」
「なぁ雅?一番最初に見てたのは?」
「なんだっけ?」
そう言い交わす雅。しかし三蔵の横を歩く悟浄はくはっと笑っていた。
「雅、相変わらず嘘が下手だねぇ…」
「本当に忘れたんじゃないのか?」
「意地悪だね、三蔵も」
「知らん」
「ほら!紫色の腕輪!」
「……ッ」
「良いなって言ってなかった?」
「あ……でも、私もう一つ三蔵にこれ、買って貰ってるし」
そういって雅はネックレスを握りしめた。しかし悟浄が笑いながら声をかける。