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凜恋心【最遊記】

第26章 眠れぬ夜


「でけぇよ!バカ」
「……ごめんなさい…」
「でも、悟空でも知らない一面、お前は知ってるはずだがな」
「……そんな事…ある?」
「まぁ、解らないならいい」
「え…!教えて?」
「断る。自分で見つけろ」
「もう…意地悪……」

そう話していた。その頃の悟浄と八戒……

「なぁ八戒?」
「なんでしょう?」
「三蔵、出ていったな」
「出ていきましたね。」
「三蔵…雅と猿にはくっそ甘いよな…」
「クスクス…特に雅には。でも本人にその自覚が無いのがどうかと思いますが…?」
「あぁあ……いちゃついてるぜ?恐らく」
「そうでしょうか?悟空が居ますよ?それに寝ている雅、起こしてまでやりますでしょうか?」
「…まぁ、雅が起きてたら話は別じゃねぇの?」
「そうかも知れませんが…」
「ずっと三蔵が一緒に寝てたんだろ?あんの寂しがりの甘えたな雅が一人で寝れるかね?」
「……言われてみれば……でも、何度も言いますが…悟空も居ますよ?」
「…クハ…猿だろ?さすがに恋人三蔵には敵わねぇだろ…」
「……それもそうですね…でも悟浄?」
「んぁ?」
「自身の気持ちの整理、着きましたか?」
「…さぁな。」

そんな事を話して居た。

翌日……悟空よりも早くに目を冷ました雅は先に支度をしていた。

「……ン…あれ…雅……」
「おはよ!悟空!!」
「早いのな……」
「なんか目が覚めちゃって!」
「そっか……飯の時間かな…」
「どうだろうね!起きて支度して隣の部屋行ってみる?」
「そうだな!」

目覚め良く起きた悟空も、一緒に支度を始めて隣の三人の居る部屋へと向かっていった。

「おはよー!!」
「うるせぇよ!このバカ猿!」
「朝からご機嫌ナナメだねぇ、三蔵サマ☆」
「朝からそんなに怒るなよな!三蔵の怒りんぼ!!」
「なんとでも言え…こっちはせめて朝位静かに過ごしてぇんだよ!」
「お爺ちゃんだから、まったりと過ごしてぇんだと!察してやれ、悟空!」
「なにか言ったか、赤毛のアン」
「誰がアンだ!」
「まぁまぁ、朝御飯に行きましょう?」

そういって八戒が間に入り、ひとまず落ち着いた三人を連れて、朝食へと向かっていった。

「雅?」
「何?八戒」
「昨日は眠れましたか?」
「ん!!眠れたよ?」
「そうでしたか。」
「どうしたの?」
「いえ、別に?」
「……おかしな八戒」

そう呟いて悟空と悟浄の後をおっていった。
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