• テキストサイズ

凜恋心【最遊記】

第25章 眩しき光


「なぁなぁ!三蔵!」
「なんだ」
「俺さぁ!」
「……なんだ」
「腹減った!!!」

その直後に解りやすいほど大きなため息がジープを包み込んだ。

「クスクス、相変わらずだ」
「なぁ雅!」
「んー?」
「雅も腹減ったよな!な!な!?」
「道連れにするな」
「誰も三蔵には聞いてねぇよーだ!!」
「ちょっと空いたけど、まだ大丈夫!」
「ほら!雅も腹減ったって!!」
「いい様に変換するな、猿」

そんな普通すぎる会話もそこそこに、八戒の『もうじき着きますよ?』に嬉しそうな悟空だった。

それから一~二時間くらいした頃、街に着いた。

「なぁなぁ!飯行こうぜ!飯!」
「そうですね、三蔵?」
「好きにしろ」
「おーい、雅?行くぞー?」
「あ、うん!ちょっと待って…」
「遅い」
「ごめん…!お待たせ!」

そういって合流すると、一足先に行く悟空を追いかけて四人は並んで歩く。

「雅!!こっち!!」
「悟空…!そんなに急がなくても…!」
「いいから…!!こっちこっち!!」

雅が戻ってきたのが相当嬉しいのだろう、悟空は雅の手を引きながらも色々と回ってみていた。そんな様子をみながら、悟浄はふとした疑問を三蔵にぶつけることにした。
/ 402ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp