第20章 李厘の悪戯置き土産?!
「あ…あれ」
「…着いたか…」
近付く街の光を目指し、もう一踏ん張り…とアクセルを踏み込んだ八戒。急いで宿の前に向かい、部屋を取る。ベッドの部屋が二部屋しか取れず、それでもいいと返事をする。もちろん一部屋は三蔵と雅。もう一部屋に布団を二組追加してもらい寝ることになった。ジープの上で、体全体が性感帯となってしまっている雅を三蔵が抱き上げた。
「ァン……さ……んぞ…ッッ」
「すぐに楽にしてやる」
「……ハァハァ…」
そう言いながらも取った内の一部屋に入っていき、ベッドに下ろす。電気を付けることも無く、法衣を脱ぎ、下ろされたままの状態の雅の元に向かう三蔵は、ぐいっと抱き寄せた。
「三蔵……ッ」
「タク……」
そう呟くと自ら腕を回し、唇を求める雅に応えるかのように、何度も重ねては舌を絡める。キス一つでさえ、体は震え、普段の雅では考えられないくらいに大胆になっていた。少し開いた唇からは、熱い吐息と『もっと…』とねだる声…それに応えるかのように三蔵は雅をベッドに押し倒した。
「もう我慢しなくていい」
「さんぞ……早く……」
「解っている」
そう答え、唇から離し、首筋、鎖骨へと舌を這わせる。その度に体は満足そうに反応を返してくる。体を捩り、熱を帯び、疼き出している体を三蔵に預ける…
「アッ…三蔵…もっと…気持ち良くして…」
「……フッ…」
服を露に剥ぎ取ると、露になる胸元へ唇を寄せる。甘噛みをしながら揉みしだく手と、もう片方の手は下腹部へと降りていく。そのまま溢れ出て止まらない蜜壺へとぐいっと指をねじ込んだ。思いの外あっさりと三蔵の武骨な指でさえ、飲み込んでいく。