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凜恋心【最遊記】

第20章 李厘の悪戯置き土産?!


「あの……私そんなに荷物まとめるの無かった…」
「ならさっさと行くぞ」
「そうですね、」
「お菓子ぃぃぃ」
「ハイハイ、行くぜ?猿」

そう宥められながらも一行は宿主にお礼を言って、ジープに変身した白竜に乗り込んで次の街に向かうことにしたのだった。

「そういえばさ…」
「なんだ?猿」
「雅って、最後あの人に何もらったの?」
「これなんだけど……って、あれ…」
「どうかした?」
「さっきみたのと……色が違う…」
「なんだぁ?」
「さっきね?宿の所では青紫色だったのに…」
「どうみても緑、だな」
「だな、緑…」
「おかしいな…」
「でもさ、すっげぇきれいだよな!この宝石」
「確かに!キラキラしてる…」

そういいながらも城太郎のサイズだろう、大きめの石の入ったリングを掲げて見ていた。

「三蔵、妬いちゃいます?」
「なんでだ」
「自分よりも先に雅に指輪を渡されて」
「あれは給料だろうが、」
「そうかもしれませんけど」
「俺には関係ない」

そう言いながらもゆっくりと目を閉じ、『少し眠る』と伝えて眠りについた三蔵。

「関係無い…ですか」

くすりと笑いながら横目で腕を君で眠りについた三蔵を八戒は見ていたのだった。

「ケケケケ!!三蔵一行!!見つけたぞ!!」
「あらぁ……」
「起きてください?三蔵、お客様ですよ?」
「うるせぇ…」
「起きてるんじゃねぇの!」
「さっさと消せ」
「へーへー」

そう答えると三人は飛び出していった。そんな時だ。

「よーいしょっと!!」

そんな声と同時に雅の体はふわりと一瞬持ち上がった。

「え?」
「何してやがる」
「へっへーん!!この子の事返して欲しければ経文寄越せ!!三蔵!!」
「あの…!李厘さん?」
「なに?」
「私の事人質にしても三蔵は経文渡さないと思うよ?」
「そんな事無いよ。ずっと考えてさ?三蔵が大事にしてなきゃ一緒にいないだろうし」
「おい、勝手に話を進めるな」
「三蔵!!この子の代わりに経文ちょうだい!!」
「断る」
「ね?」

そう李厘にハハっと笑いながらも雅は答えていた。一方で妖怪達を抹殺し終えた三人は戻ってくると呆気に取られていた。
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