第2章 ツンなアイツの攻略法!
下駄箱の辺りからです。こんにちは。
只今私恋してるんです。乙女っす。こう好きとあっさり言ってしまうのも何なんだけどね…
お相手はそう、あの見てきた中では右腕の中に収まるくらい整った顔のアーサー・カークランド。ちなみにこの右腕には彼の兄も入ってます。
アーサー先輩に私は恋してるのだ!!うんうん、青春の味がする!!すっぺ~~~!!
「hello!そんな梅干し食べた顔してどうしたんだい?」
あ、ここ下駄箱だったな…コイツは同じクラスのアルフレッド。悪いやつではない。
多分
「黙ってないでなにか言ったらどうなんだい?」
「あ、おはよ」
遅いんだぞ!と子供のようにブーイングを飛ばすアルフレッドを横目に私は歩きだす。
「お、見なよ!アーサーが」
「先輩が?」
挨拶よりも早く反応するのなんなんだい!?と言うアルフレッドを聞き流し、アーサー先輩を見つけようと一回転したが見つからない。
「あ、フランシスだったんだぞ」
何て間違い。
「次そんなことしたら次から君へのお土産釘バットにするぞ!」
「怖いなぁ」
と最早夫婦かということをするが私の好きな人はコイツではない。
教室へと向かう道で私は聞いてみた。
「アーサー先輩に恋人っているのか?」
「な、何でそんなこと聞くんだい!?」
アーサー先輩と彼が仲がよい(?)のは知っている。ってか知らない人はいないと思われる。
「何でって…」
そこで言葉に行き詰まる。
「君アーサーが好きなのかい!?」
登っている階段の足を思わず止めてしまう程、コイツは大きい声で言いやがった。本人いたらどうすんだコイツ!!
「な、なぁ教えてくれよ!!」
何でこいつこんなに必死なんだ?
「嫌いではないな」
「あああああ君もそれかい!?アーサーといい君といいその性格どうにかならないのかい!?」
なにいってんだコイツは…
「うるせぇぞアホフレッド!!風紀を乱すな!!」
「学年違うだろ君!!なんでいるんだ!!」
あ、先輩だぁ…!!!!!!
「い、いくぞ!!」
アルフレッドは私の手を引きすぐ教室へと向かった。うわ何下に初めてだからやめてくれよ
「風紀委員なめんなばかぁ!!」
彼も負けずと追いかけてくる。忙しい人である。