第2章 ツンなアイツの攻略法!
教室へ着き、すぐドアを閉めたアルフレッド。うーん…
教室誰もいなくてつくづく良かったと思わせてくれる。
「…で君はあんな奴が好きなのかい?」
「…そうだよ何か悪いかばーか」
アルフレッドの顔色が悪くなる。え、走りすぎたか?流石の私でも心配するくらいだ。
「…俺にしときゃいいのに」
静かな教室で、アイツの言った言葉がはっきり聞こえてしまった。そこは聞こえない所だろばーか。
「え?なんて?」
としか思い付かなかった。
「いいや、うん。俺は応援するよ。がんぱれよ」
素直なコイツに違和感すら覚える。うつ向きがちだ。え、どうしたんだよ
「どうかしたのか?」
「…うるさいなぁ、アホアーサーのところにでもいけばいいじゃないか。」
コイツ…拗ねてんな…拗ねる要因あったか?そんなないだろ
まるで私が好きみたいに…って、それは自惚れか。
私は後からきた風紀委員に目がとられるしかなかった。
「アル!!見つけたぜ…って…となんでアルはこんななんだ…?」
う、何ておっしゃったら
「別に。君らはどこかいったらどうだい。」
スッと歩き出した彼にはどこか暗い空気が漂っていた。
…なんなんだ?
(俺の気持ちなんて知らないくせに)
(き、嫌いじゃねぇよ!!)
(なんかしちゃったのか…?)