第1章 せんせ
詰め寄る友達にたじたじとしてしまうが先生が助け船として「自分ももっとはなしーや?」
渋々という感じで友達も、近くにある卒業生の送り物の大きい動物に股がった。
「宿題終わってるか?」
さっきとはうってかわった形で質問してくるアイツ。私の身にもなれよばーか
「ぼちぼちですね」
「終わった」
「お!ええ子やんけ~!!先生鼻が高いわ~!!」
ウザイ。ただ終わっているだけではないのか?とおもってしまう。
「別に…」
「…そろそろ帰ろっか」
「そうだね」
「待ち!」
まだあるのか?という顔の私たちに近付いてくる先生。なにがしたいんだ?
すると頭の上に暖かい感覚がした。そう、撫でられている…
友達はすぐ離れられたけど私は何故か離れられなかった。地面がきゅーっとし、離さないとでも言ってるようだった。
「自分俺の子分ならへん?」
「帰るぞ」
足がスポッと抜けて歩き出せた。うん、もう大丈夫だ
「さよなら」
「元気でな~!!」
これが
先生との物語。
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