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魅惑の恋【短編集】

第35章 冷たさの中の熱✿保科宗四郎✿裏


「小此木ちゃん、今…なんて言うた?嫌がらせ?三浦が?嫌がらせされるようなこと、してへんのやけど」

アレを見られていたならわかるが、僕は細心の注意を払っていた。僕らの関係を知ってるのは、小此木ちゃんだけ。

どうしてあの子は僕に何も言わず消えた?恋人に何も言わないなんて、あの子らしくもない。嫌がらせを受けていたなら、言って欲しかった。

一番冷たく接していた。妬まれることはなかったはず。もしその事実を知っていたのなら、冷たくする必要もなかったのに。

「小此木ちゃん、誰?誰がしとったんや」

「そうですね……数人います」

全員の名前を教えてもらい、すぐに執務室に呼び出した。彼女を傷付けられて、黙っておけるはずなんてない。

殴らんようにせな……冷静になる為に僕は、ガンッと机を殴った。僕も傷付けとったのにな。

「すみませんでした」

「僕に謝ってどうすんねん。僕はこれから三浦に会う。会えるかわからんけどな。あの子がええ言うたら連れて来るわ」

三浦に嫌がらせをしていた隊員たちを戻らせ、三浦の連絡先を調べた。僕、なんで知らへんのやろ…。

また、僕の傍にいてくれるだろうか__。
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