第35章 冷たさの中の熱✿保科宗四郎✿裏
庁舎から離れ、中庭に来て夜空を見上げる。あの星のように、寄り添い合えたらな……夢見るのはいつも、あなたの隣。
「おい、お前また副隊長に呼ばれてただろ。いつも何してんだよ」
低い声が聞こえ振り向く。あぁ、いつもの人たちだ。中傷ばかりが私に降り注ぐ。好きな人と一緒にいることすら許されないの?みんなも、好きな人と一緒にいたらいいのに。あの人は私よりもあなたたちに優しい。
満足したのか、散々汚い言葉を吐いていなくなった。どうしたらいいんだろう。壁に背中をつけ、また空を見上げた。私の視界が霞むことはない。だってもう、枯れ果てたの。
「もう…疲れちゃったな」
そのまま家に帰り、明日の日付けと所属部隊、名前を書いて白の二重封筒に収める。楽になるかな…。
眠気など、もう忘れてしまった。